取材協力:フレークス
カフェレーサーにトラッカー、チョッパーなど、カスタムにはさまざまな“ジャンル”が存在する。しかし、もともとカスタムというものは、オーナーが個性を発揮し、ビルダーがそのスキルを活かすもの……だからこそ、既存のジャンルには当てはまらないものも少なからず存在する。
フレークスが製作した1台は、オーナーが提示したインスタグラムの写真が基になっているという。それは外国人が投稿したもので、「日本ではまだ見ないスタイル」だとフレークス佐藤さん。
完成したのがここに紹介する1台で、SRでいえばコンパクトチョッパーに似たスタイリングや作り方。しかし、セパレートハンドルや純正タンクなど、明らかにチョッパーとは一線を画すディテールを持ち、シートやヘッドライト、マフラーなど、真横から見たときにすべてのパーツが中央に寄っているのが大きな特徴であり、独自性となっている。また、フューエルタンク位置を変更することで車体を水平基調に見せたり、マフラーをブラックアウトし、腹下を通すことで車高を低く見せるなど、視覚効果を狙ったディテールなど、フレークスならではの細かな点も見逃せない。
海外で流行の兆しを見せるスタイリングを、SRを使って日本流にアレンジ。新たな“ジャンル”の芽吹を感じさせる……そんな1台である。
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ホンダ車純正を流用したヘッドライトは大きさと薄さにこだわってチョイス。
さらにネック位置の高いSRで水平ラインを見せるべく、ステーにもこだわりが見られる。
ハンドル周りはブラックアウトされ、トップブリッジは純正をベースにスムージング。
ミニメーターをワンオフステーで違和感なくマウント。細かなポイントも抜かりなし!
ワンオフシートはまっすぐ! 水平基調のシルエットを生み出している。
腹下をくぐるマフラーはブラックアウトすることにより、フレーム下の隙間をなくす。
これにより、車高を低く見せる効果があるのだ。
フレームエンドはループ加工し、テールランプはバレットウインカーを流用。
フェンダーレスも相まって、独特のリアビューを作り上げている。
ヘルメットホルダーにステーを共締め。キーシリンダーを移設している。
Custom Spec
エキゾーストパイプ:ワンオフ/サイレンサー:汎用リバースコーン改/キャブレター:FCR/エアクリーナー:K&N/ヘッドライト:ホンダ純正流用/テールランプ:バレットウインカー改/ウインカー:CBタイプ/電装ボックス:ワンオフプレートタイプ/ハンドルバー:セパレート/トップブリッジ:純正スムージング/ミラー:3インチ丸/スピードメーター:汎用ミニメーター ブラケット用ステーで固定(ワンオフ)/シート:ワンオフ/ステップ:ボアエース バックステップ/フューエルタンク:純正 マウント位置を変更/フロントフェンダー:社外品をショートに加工/Fタイヤ:DUNLOP K70(サイズ 4.00-18)/Rタイヤ:DUNLOP K70(サイズ 4.00-18)/ループエンド加工/ペインター:FLAKES 佐藤 ……etc.