取材協力:フレークス
文:佐賀山敏行
※2016年5月20日の記事を再編集しました。
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カフェレーサーにトラッカー、チョッパーなど、カスタムにはさまざまな“ジャンル”が存在する。しかし、もともとカスタムというものは、オーナーが個性を発揮し、ビルダーがそのスキルを活かすもの……だからこそ、既存のジャンルには当てはまらないものも少なからず存在する。
フレークスが製作した1台は、オーナーが提示したインスタグラムの写真が基になっているという。それは外国人が投稿したもので、「日本ではまだ見ないスタイル」だとフレークス佐藤さん。
完成したのがここに紹介する1台で、SRでいえばコンパクトチョッパーに似たスタイリングや作り方。しかし、セパレートハンドルや純正タンクなど、明らかにチョッパーとは一線を画すディテールを持ち、シートやヘッドライト、マフラーなど、真横から見たときにすべてのパーツが中央に寄っているのが大きな特徴であり、独自性となっている。また、フューエルタンク位置を変更することで車体を水平基調に見せたり、マフラーをブラックアウトし、腹下を通すことで車高を低く見せるなど、視覚効果を狙ったディテールなど、フレークスならではの細かな点も見逃せない。
海外で流行の兆しを見せるスタイリングを、SRを使って日本流にアレンジ。新たな“ジャンル”の芽吹を感じさせる……そんな1台である。