ノートンアルミタンクにキャプトンタイプのスリップオンマフラーなど、王道的なカフェーレーサースタイルのSR400。じつはこのマシンの見どころは、ベースがFIモデルということ! そう、フューエルタンクもマフラーも、FI用に開発されたものなのだ。
このマシンはデイトナが製作したデモマシン。ツインオイルラインやハイフローオイルポンプ、マルチリフレクターヘッドライトといったKEDOパーツが投入されている……(続く)。
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フューエルタンクやシート、そしてサイドカバーなどは純正ながら、なんとこのマシンの排気量は510cc!! 500純正クランクにワイセコ製φ88mmピストン、シリンダーはコーティングスリーブ。
適度な排気量はSR本来の鼓動感と楽しさを予感させる。気になるフューエルインジェクションはもちろんセッティング済みで、グリーンティ・オリジナルマップがプログラムされたパワーコマンダーを使用している……(続く)。
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コンセプトは「やりすぎないオシャレなSRで、バイク本来の楽しみを感じる」とのこと。そこでルーカスタイプヘッドライトやスパローバー・ハンドルなど、軽快なイメージを演出すべく、同店オリジナルパーツを投入。さらにシートはワンオフとすることで、オリジナリティーを高めている。
そしてサイドリブ加工や底面チョップ加工を施したフューエルタンクも見逃せないポイントで、SRらしさを残しつつ、このマシンならではのフォルムを作り上げているのだ……(続く)。
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前後ホイールはエキセルリムに換装。17インチにサイズダウンし、リアサスペンションは高性能のナイトロン製にすることで、よりスポーツ走行を楽しめる仕様となっている。加えてブレーキ周りはブレンボ&サンスターという王道の組み合わせで、制動力もアップ。
また、エキゾーストはFIモデルとの相性も良いグリーンティオリジナルマフラーをチョイス。性能アップはもちろん、長い管長のレーシーなフォルムは外装上のアクセントにもなっている。フューエルタンクとサイドカバーはあえて純正を使用することで、全体のレーシーなシルエットの中にSRらしさを色濃く残している点も見逃せない……(続く)。
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ベースは2013年式のFIモデルだが、SR500初期型クランクに同社オリジナルの95mmピストンを組み込み、圧縮比は9:1に設定。排気量も595ccまでアップされ、ゆとりのあるトルクと、グリーンティー代表・伊庭さん曰く「現代風にリメイクされたドコドコ感」を楽しめる仕様となっている。
続いて足周りに目を向けてみよると、リアサスはオーリンズ、フロントフォークにはボアエースインナーが組み込まれ、前後リムはエキセルリム18インチをチョイス。Fブレーキキャリパーとディスクローターはベルリンガーで、制動力、旋回性能ともに大幅なパフォーマンスアップが施されている……(続く)。